火薬の話

銃砲に使われる火薬は総称して無煙火薬と呼ばれ、ライフル用の火薬と散弾銃に使わ
れる火薬に分ける事が出来ます。
成分は殆ど同じですが、薬品等の添加により燃焼速度に変化を加えてあり、
一言でいうなら散弾銃用の火薬はライフル銃用の火薬より早く燃えるのです。
このホームページはクレー射撃ですので散弾銃用の火薬の話を進めてゆきます。
射撃場などで良く交わされる射手の会話に装弾の話があります。
そしてその会話の中にこの装弾の火薬は”シングルベース”だとか”ダブルベース”
だとかの話があり、
”2種類の燃焼速度の差”とか”発射後の燃え滓(カス)が多い、少ない、” とい
う話題を良く聞きます。
実は燃焼速度、は化学薬品の添加と火薬そのものの成型「円柱状、円盤状、球形状」
に拠って決定され、
燃え滓は火薬そのものの不純物並びにその時の燃焼状態によって変化します。
”シングルベース”は主要原料が”ニトロセルロース”1種類の火薬を総称し、
”ダブルベース”は主要原料が”ニトロセルロース”に ”ニトログリセリン”を加
えたものの総称です。
一般的には爆発力をコスト計算した場合は”ダブルベース”が優れており、
日本国内で製造される火薬に関しては殆ど全ての火薬が”ダブルベース” であると
思って間違い有りません。
散弾銃の装弾の発射時における反動の強弱は発射する散弾又はスラッグ弾の重量
(現在の公式装弾はトラップ、スキート伴に24グラム)
が重ければ重いほど作用反作用の関係で強くなりますし、
火薬(推薬)が多ければそれなりに強くなります。
最後の大事な事は装弾内で発射ガスの力を散弾に伝えるピストンの働きをするワッド
(通常は複数形のワッズといいます)の挿入圧力です。
この圧力が高ければ高いほど火薬の爆発力は強くなり、
結果として発射時の反動も強くなります。(ワッズのコンプレッションといいます)
装弾メーカーがコストを下げた装弾を作る場合は火薬量を減少させて、
コンプレッションを上げればコストダウンが図れますが、
散弾の飛行速度、と飛行する時の散弾の散開(パターン)と散弾のグループの長さ
(ショットコロン)
に悪影響が出る可能性があります。
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